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Part 15 文献レビューの書き方【おしえて論文作成】

1. 文献レビューとは

文献レビューとは、先行研究で何が明らかにされているのかを説明し、自分の研究でどのような知見が追加されるかを述べるための背景を設定し、過去と現状を把握した上で、自分の研究のポジションを示すためのものです。

2. 文献レビューの内容

文献レビューの内容について、ご紹介します。

1つ目: 文献レビューで意識すべきポイント

  • 自分と同じテーマを扱っている研究で、影響力の大きい研究はあるか?
    ⇒それらの研究が発表されて以降、どのような進展があったか?
  • 最近の最も重要な研究はどのような研究か?
    ⇒それらの研究の結果と限界は何か?どのような問題点が明らかになったか?
    ⇒自分の研究はその問題点をどのように解決できるか?

2つ目: 紹介する文献について

  • 総説でなければ、全ての文献を紹介する必要はない
  • 自分の研究の正しさを肯定的・否定的の両面から証明する文献を紹介する

このように、最新の知見も確認し、偏りなく文献を紹介することが重要です。

3. 文献レビューの構成

文献レビューの構成について、ご紹介します。

1つ目: これまでの研究の進展を効果的に伝える
①テーマの紹介
②文献の紹介~簡潔な要約 (この研究の意義)
③次のテーマ (自分の研究) の紹介

このように、構成にストーリー性を持たせることで、徐々に読者の注意を自分の研究に引き付けることができます。

2つ目: 他の研究への焦点の当て方
例1: Johnson et al. (2020) found that …
⇒最も一般的。下線で示すように、研究者の名前を明記しているため、研究者を強調でき、他の研究者とも比較可能。
例2: A greater level of persistence has been …[5].
⇒ 下線で示すような研究者の名前には言及しない書き方は、研究内容に注目できるまた、研究者の名前を入れないため、書き方の自由度が高まり、単調な文体になりにくい。

このように、読者にとって読みやすい構成を心掛けることが重要です。

4. 研究限界と新規性の伝え方

研究限界や新規性を強調する際に使われる表現は、下に示したように、いくつか定型のものがあります。

1つ目: 研究限界によく用いられる表現 (第12回参照)
  • As far as we know …, To our knowledge …
2つ目: 新規性を強調する際によく用いられる表現 (第11回参照)
  • Generally speaking …, X has never been applied to Y

研究限界や新規性の書き方については、第11回、第12回でもご紹介しておりますので、そちらもあわせてご覧ください。

3つ目: 時制の使い分け
  • 現在形または現在完了形が使われることが一般的
  • 過去形を使う場面
  • ①研究の発表年が括弧内ではなく文中に示されているとき
  • ②具体的なデータに言及するとき
  • ③自分の研究成果に言及するとき

情報を正しく伝えるためには時制の使い分けも大切です。
時制を正しく使い、文献の情報を的確に伝えるようにしましょう。