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Part1 投稿先を選ぼう 【おしえて論文作成】

はじめに. 機能性表示食品の届出には科学的根拠が必要です!

機能性表示食品の届出では、最終製品または機能性関与成分について先行研究を網羅的に収集・評価したシステマティックレビューもしくは最終製品を用いたヒト試験の査読付き論文を科学的根拠として示す必要があります。

低コストで実施できることから、大半の届出はシステマティックレビューを使用しています。
しかし、お客様の口に入る最終製品で有効性・安全性を確認する場合や、食経験が少ない成分、先行研究が少ないヘルスクレームを用いる場合は、最終製品を使ったヒト試験でエビデンスを取得し、論文化することが望ましいです。

では、どのように論文を作成していけば良いのでしょうか?

1.投稿先を選ぼう!

まずは、投稿先を吟味する必要があります。
投稿先を選ぶポイントとしてこちらの3点を挙げました。

1つ目:研究分野に合った専門誌こちらは、皆様が普段よく読まれている学術誌や所属されている学会の学会誌があてはまります。

2つ目:インパクトファクターの高い雑誌インパクトファクターとは、その雑誌に掲載された論文が引用された回数から算出される指標で、数値が高いほどよく引用されている、つまり影響力の強い雑誌だと言えます。

3つ目:研究内容に対して編集者や読者のニーズが高いと考えられる雑誌たとえば、機能性関与成分や作用に関する専門誌でなくても、食品の機能性を広く取り上げている学術誌などは読者のニーズが高く、採択される可能性も上がると期待できます。

2.機能性表示食品の届出に特有の注意点

投稿先選びには、機能性表示食品の届出に特有の注意点があります。
「機能性表示食品の届出等に関する手引き」1)では、CONSORT2010などの国際的にコンセンサスの得られた指針に準拠した形式での査読が求められています。

また、最終製品を用いたヒト試験の論文を科学的根拠に用いる場合、提出した資料は消費者庁が運営するwebサイトで公開されますが、その中には論文の全文も含まれます。そのため、投稿前に論文の転載は可能か、また著作権の移譲など必要な手続きはあるかを出版元に確認しておくのが望ましいでしょう。

また、消費者庁が2017年に発表した「機能性表示食品制度における臨床試験及び安全性の評価内容の検証・調査事業 報告書」2)では、科学的根拠に用いる論文についてこちらのような注意点を示していました。

査読の方針や査読フローが公開され、査読の透明性が高いことや、英文で執筆するなど研究成果が世界中で活用でき、アクセスが容易であることなどが挙げられています。

近年は、研究成果の共有を促進するため、学術論文を無料で公開するオープンアクセスが広まっていますが、オープンアクセス団体に加盟し、信頼性の高い出版社を選ぶことが重要です。
オープンアクセス誌の中には、投稿論文の品質保証をおざなりにし、査読・掲載費用の収入のみを狙った「ハゲタカジャーナル」と呼ばれる粗悪な学術誌も存在していますので、投稿先選びは慎重に行いましょう。

3.執筆の方針を決めよう!

最後に、投稿先決定後の執筆方針についてです。
論文の執筆は、方法⇒結果⇒考察⇒序論⇒結論⇒要旨の順に行うのが一般的とされています。

ランダム化並行群間比較試験やクロスオーバー試験についての論文を作成する場合、先ほどご紹介したCONSORT2010に報告事項のチェックリストが示されていますので、それに準拠して執筆しましょう。

どの雑誌にも投稿規定が定められていますので、そちらを確認し、論文の構成や書式を確認しましょう。もし投稿先の雑誌に執筆内容に近い論文があれば参考にしてみると良いでしょう。

最後に、学術誌の査読者は、大学や研究機関の研究者がボランティアで務めており、専門分野が異なる場合もありますので、だれにでも快適に読み進められるよう、文章構成や英語のミスを減らし、わかりやすい原稿を作成することも重要です。

<参考文献>